無職になってからやったこと

はじめに

今年の5月から無職になりあっという間に月日が経ったのでこれまでの振り返りも込めて何をしてきたのかを具体的にまとめてみました。実際になってから色々知ることもあったのでこれから同じような状況になる方への参考にもなると嬉しいです。

alu.jp

エレン、、ワイも自由になったよ…!(そうじゃない) 
それではよろしくお願いします。

何をしてきたか

※ 補足:この記事で出てくる用語についてですが市民税・県民税は「住民税」と、雇用保険は「失業手当」と読み替えて頂いて大丈夫です。理由については僕個人が正式な名称よりよく呼ばれている用語で定着してしまっているためです。

前提

この記事で書いた内容は2021年(令和3年)の制度をもとに書きました。今後改正があった場合については考慮していませんがご理解のほどよろしくお願いします。

この記事が参考になる方

これから無職になる方で 
年齢が比較的若く 
実家暮らしをされていて 
独身かつ年収が約200~400万円 

に該当していればマッチしそうです。

これまでの時系列

ざっくりと書いてますが

20210430:前職の退職日 
↓ 
20210514:前職から雇用保険資格喪失通知(離職票①)と雇用保険離職票②が届く 
↓ 
20210517:市役所で国民健康保険国民年金の手続きをする 
↓ 
20210520:ハローワーク雇用保険の手続きをする 
↓ 
20210531:国民年金保険料納付案内書が届く 
↓ 
20210610:市民税・県民税納税通知書が届く 
↓ 
20210715:国民健康保険税納税通知書が届く 
↓ 
20210824:国民健康保険国民年金の免除申請をする 
↓ 
20210827:国民健康保険税納通知書が届く 
↓ 
【追記:20211012】 
20210929:国民年金保険料免除・納付猶予申請承認通知書が届く 
↓ 
20211012:企業型確定拠出年金の脱退一時金の申請をする 
↓ 
【追記:20211225】 
20211015:脱退一時金裁定請求書が届く 
↓ 
20211020:脱退一時金裁定請求書の郵送をする 
↓ 
20211225:脱退一時金決定通知書が届く 

となります。

ハローワークについては20210520の後にも認定日や求職活動実績のために足を運んでいますが今回の趣旨とずれるので省略しています。社会保険料や住民税についても納期限内に支払いをしていますが前述の理由のため詳細については省略させてください。

ではそれぞれの内容についてです。

国民健康保険への加入

前職からの任意継続でも良かったと思ったのですが、独身だったかつ減免制度が受けれないのと任意継続の際の手続きがめんどうな気がしたのでやめました。なので退職前にこれといった手続きはしておらず、退職してから20210514の際に届いた書類を手に握りしめ市役所に行き手続きを行いました。 退職日から14日以内に手続きする必要があるみたいなのですが、僕はGW中の退職だったこともあり期間内に手続きできませんでしたが特に何も言われることはありませんでした。

手続き自体も簡単に終わり、その場で国民健康保険被保険者証を発行してもらいました。納税通知書については20210715に届きました。

納税通知書の金額に驚く

会社員の時は会社と折半していたから安いと感じていた健康保険。もちろん会社を退職して無職の状態になると保険料が全額自己負担になることは承知の上だったのですが、単純に2倍になるだけかな〜と雑に考えていました。実際に通知書がきて支払い金額を確認したところ、月に約27,000円の支払いがあることが分かりました。ひーおそろしい(笑)
ちなみに任意継続に加入していた場合、金額は月に約22,000円でした。会社員の時は約8,000円の保険料だったので2倍にしたとしても国民健康保険はもちろん、任意継続も高かったことが分かります。

保険税の減免制度が利用できることを知る

前項のこともあり、市役所に相談にいったことを覚えています。その際に、失業により著しく収入が減少した場合に適用される減免制度を紹介して頂きました。 条件がややこしく感じますが僕が適用された一例は、

減少の見込額が世帯の前年中の合計所得金額の◯分の◯以上のもので
世帯の前年中の合計所得金額が◯◯◯万円を超え◯◯◯万円以下のものの場合に、
所得割額の◯分の◯が減免されますよという内容になっていました。

世帯というくくりについてですが、ここでいう世帯は「世帯主」+「自分」の2人の合計所得と考えて大丈夫です。収入ではないところにも注意してください。僕が減免申請をした時は、2人の前年の収入が分かるものと今年の給与明細をそれぞれコピーして申請をしました。源泉徴収票があると手っ取り早いですね。

条件に関しては自治体によって異なるなずなので一度確認された方がいいと思いますが減免制度は利用できると思います。自分は退職した後に減免制度は当てはまらないだろうと勘違いしていたので、8期支払ううちの2期分(7,8月)は減免されていない額を支払うことになりました。20210517の手続きの際に知っていれば8期分は減免された保険料の支払いで済みましたね。既に支払った保険料は減免対象にならないので気をつけましょう。

また、退職後すぐに減免申請をする場合の注意点として失業していることを証明できる書類を提示しなければいけません。失業手当の手続きを先にしたい場合は、離職票の写しを取っておいた方がいいはずです。離職票ハローワークに提出する必要があるからです。

国民年金への切り替え

国民健康保険と同じ日に切り替え手続きを行いました。こちらも退職日から14日以内に手続きする必要があります。今年度の国民年金保険料は月16,610円とのことで20210531に納付案内書が届きました。自分の場合は5月分からの保険料を6月から納めたという流れになります。国民年金はだいたいの場合申請すれば免除ができることは知っていたのですが、貯金に余裕があったのと免除されても後から追納をしないといけないしそれの手続きがめんどうだなという気持ちがあり、とりあえず5月分と6月分は納付をしました。

が、国民健康保険の減免制度が利用できることを知り、減らせる支出はなるべく減らしておこうという気持ちになったので20210824に免除申請を行いました。申請の結果が分かるのに時間がかかるらしいのですが、申請をした時点でひとまず納付しなくていいらしく結果の通知書が来るのを待つようにとお話をしてくれました。通知書は3〜4ヶ月ほどかかるみたいです。一部免除でもいいので適用されているといいのですが…。

【追記:20211012】 
免除申請をした後に、国民年金保険料免除・納付猶予申請承認通知書が20210929に届きました。審査の結果、令和3年7月分〜令和4年6月分まで全額免除が適用されたのでこれに関しては一安心です。就職して余裕ができたら追納する予定です。

市民税・県民税の支払い

どうあがいても支払いをしないといけない住民税。こちらに関しては特別な理由がない限り減免制度は適用されないので、届いた納付書通りに支払っていくしかないですね。
会社員とは違い特別徴収といった給与からの天引きではなく、普通徴収といって1年を4期に分けた際の金額を支払うことになるので毎月支払うわけではないということは知っておいた方がよいかと思います。

事前にできることとしては、実際に支払い金額がいくらになるのかを計算をしてある程度まとまったお金を用意しておくことが大事かと思いました。自分は前職で天引きされていた額とそう変わらないだろ〜と思っていたら案の定予想を上回る金額になりました。

参考までにこちらの記事がとても分かりやすく解説されていました。 biz.moneyforward.com

特別な理由がない限りと書いたのですが、お住まいの自治体によっては減免が適用されるところもあるみたいです。

雇用保険(基本手当)の手続き

離職票が届いてから管轄区域とされているハローワーク20210520に行き手続きを行いました。特にたいしたことをしていないのですが、やっておいてよかったなと思うことをざっくばらんに書いておきます。

  • 退職前に基本手当の計算をしておいてだいたいの給付額を知っておく
    • 心の余裕につながります。
  • 前職の人事の方に離職票の催促を事前にしておく
    • 念の為お声がけしておくことに意味があります。
  • ハローワークに手続きへ行く前に求職申込をオンラインで済ませておく
    • 混み合うのでやっておくとスムーズに手続きができます。
  • 認定日当日に次回の求職活動実績をしておく
    • 職業相談等を活用すると便利です。

余談になりますが、自分の場合、自己都合退職にも関わらず新型コロナウイルスの影響で受給期間が60日間延長されました。とてもありがたいです。

補足

減免や免除制度を利用しよう

結局、国民健康保険国民年金については減免と免除制度を利用しました。最初は市役所のホームページに書いてある内容が訳分からんとなりがちですが、そういったときは市役所に相談に行きましょう。自分は何度も来所しては聞いたりとしていましたがそれでも親切に対応して頂いたのを覚えています。分からないことは聞いた方がお得です。

扶養という概念を知っておく

扶養に入ることで色々な制度を利用することができます。詳細については僕も勉強中なのですが、概念を知っておくだけでもタメになると思います。

まず、扶養は大きく分けて税法上の扶養と社会保険上の扶養の2つがあります。

  • 税法上の扶養は、前年の給与収入が103万円以下の場合に所得税と住民税が軽減される制度です。 
  • 社会保険上の扶養は、今年の給与収入が130万円以下の場合に健康保険と厚生年金が免除される制度です。 

まったく別の制度であることを理解しておく必要があります。

税法上の扶養

こちらについては、所得税と住民税では課税の対象にされる額に違いがあることがあります。所得税の場合は気にしなくてもよいのですが、住民税の場合、前年の給与収入が100万以下でないと軽減が適用されないことがあるそうです。お住まいの自治体によって変わってくるみたいですね。

社会保険上の扶養

結論を書いてしまうと、失業手当を受給中の場合それの基本日額が3,612円以上の方は扶養に入ることはできません。今年の給与収入が130万以上あると見込み額としてみなされてしまい、本人に納税義務が発生してしまうからですね。なので失業手当の給付を終えていて、他からの給与収入が月108,333円以下であれば扶養に入ることができます。

また、退職した後の給与収入から見込み額がカウントされることになるので、失業手当の基本日額が3,612円以上の方でも失業手当の手続き後にある「待機期間」と「給付制限期間」を利用してその期間内は扶養に入ることで支払いが免除されます。扶養に入ったり抜けたりと手続きが面倒ですが、僕を例にすると 

国民健康保険:月に約27,000円 × 待機期間(2ヶ月) = 約54,000円 
国民年金:月16,610円 × 待機期間(2ヶ月) = 33,220円 

の計87,000円程度が免除されることになります。事前に知っておけば金額的にもだいぶ負担が減っていたと思っています。

また、詳しく知りたい方は以下の記事が参考になりそうです。 musyoku-seikatsu.com

企業型確定拠出年金について

こちらは前職でこういった制度がある方に限ります。退職後半年以内に個人型確定拠出年金iDeCo)に移すか、脱退一時金として受け取るかの手続きを行わなければいけません。

僕は今だに手続きをしておらず、簡単にまとめると

  • iDeCoに移すことはすぐできます。
  • 脱退一時金として受け取るには条件があります。

自分の場合は退職後に手続きを放置していたのと、脱退一時金として受け取りたかったのですが要件を満たせそうにない可能性があることが最近になって分かったので今日まで長引くことになっています。

いずれにせよ手続きをしないとめんどうなことになるので、iDeCoへの加入を進めています。が、自分が調べている限りまだ脱退一時金として受け取る希望は残されていそうなのでちゃんと確認が取れてから手続きをしたいと思います。

iDeCOへの加入をしぶっているのには理由があって、60歳まで引き出せないという要件があったり、一度加入してしまうと手続きが大変そうなんですよね。

いい選択ができるように勉強中です。

【追記:20211012】 
脱退一時金を受け取るための条件になっていた「国民年金の保険料免除者であること」をクリアできたため、現在脱退一時金を受け取るための申請をしています。後日提出書類が届くそうなので、手続き期間内に送付をする予定です。(一応2年以内であれば申請はできるみたいですが国民年金基金連合会に資産が移管されてしまっている状態になっているので早めの手続きをした方がいいです) 

ちなみに企業型確定拠出年金で運用していた自己資産額は一時所得としてみなされるそうなのですが、その金額が50万以下でであれば確定申告の際に所得として申請する必要はありません。

【追記:20211225】 
上記で申請をした3日後の20211015に請求するための提出書類が届きました。手続き自体は事前にお聞きしていたのでスムーズに進めることができたと思います。ただ必要書類で少し注意することがあり「国民年金保険料免除者であることを証明する書類」が必要になってくるのですが、僕の場合この書類はハガキだったので紛失してしまっていたら手続きに時間がかかっていたかもしれません。コピーをして提出をする決まりになっているので届いた時点で何部かコピーを取っておくことをおすすめします。

そして追記をした20211225に脱退一時金決定通知書が届き無事に受給可能であることを確認しました。まだ入金はされていませんでしたがクリスマスプレゼントとしてありがたく受け取っておくことにします。

今の気持ち

生きているだけでお金がかかるとはこのことか…と身を持って実感することができました。もちろん会社を退職したことはそれなりに事情があって今に至るのですがそれ以外に無職の状態を人生のうちに経験してみたいなという気持ちが自分の中でありました。

これも1つの経験として今後の役に立つと信じています。
というか自分の知識が増えていくのが楽しいんですよねー。


今回の件で共感できた1コマがあったので貼っておきます。

alu.jp

結果を知った後で選択をするのは誰でもできる 
後で「こうすべきだった」って言うことは簡単だ

まさに自分のことですね。初めての経験ってわからないことだらけなんですよね。
いや〜アルミンいいこと言うっ!!

まとめ

今回は僕が無職になってからやったことについて記事を書かせて頂きました。同じような状況になる方への参考になると嬉しいです。

  • 無職は大変
  • 退職前に適切な情報を入手して理解しておく
  • 使える制度はちゃんと利用しよう
  • 減らせる支出はなるべく減らそう
  • 固定費をしっかりと把握しておこう

、、、

  • 無職は大変

あと書いてみて思いましたが文章ばかりで分かりにくくなってしまった。反省!!

さいごに

会社員のときは全くと言っていいほどお金周りについて無知だったためこういった経験を経て勉強ができてよかったです。なるべく損をしないで生きていきたいですよね〜。

ではでは。

追記履歴

追記日 内容
2021/10/12 こちらの追記履歴を新たに追加
2021/10/12 これまでの時系列を更新
2021/10/12 国民年金への切り替えについて免除申請された内容を追加
2021/10/12 企業型確定拠出年金の脱退一時金の申請について内容を追加
2021/12/25 脱退一時金の請求から決定通知書が届くまでの内容を追加